8.地元大学に望むこと  07.1.

  地元にあるいくつかの大学のうち、地元に期待され
ているにもかかわらず、学生数の少ないことに加えて簡
素な住宅地に立地しているためか、活気に乏しい大学
がある。この大学の活性化について思うところを述べる
ことにした。

  大学がより一層活性化し県民から熱く慕われるため
には「地域を育てるのは地域である」という視点が必要か
と思っている。小中学校(や高校)の教育は地域と共にある
が、大学となると地域連携が薄いようにみえるので、富山
の地にそうした大学をぜひ目指して頂きたいというのが願
いである。
  具体的には、市民との交流、開かれた大学、地域を支
える大学といった方策が必要となるが、私は以下の三点を
望みたい。

 (1)地域の教育を産業界と共に育んでいく。そのためには
地域の産業をぜひ知的に支持して欲しいものである。ただ
し産学連携は地域ぐるみの活性化という意味であり、人間
関係をより一層富ませるものである。産学連携の詳細には
多くの方が語っているので省略する。

 (2)富山の特徴を全国・全世界に発信いただきたい。富山
といえば恵まれた自然(水、森、農業、山)を如何に発展さ
せていくか、大学の環境部門を核にして学術的サポートを
お願いしたい。こうしたことはすでに勢力的に進められてい
るが、いま少し地域民との交流により研究の還元ということ
で地域との連携を図って欲しい。成果は県民にとってプライド
となって現れるはずである。

 (3)市民との連携をすすめる。この種の取り組みには、大学
を中心にしたまちづくりとか、生涯学習や子供学習などがあ
るが、ここでいう連携とは、日常性の次元でかかわりを如何
に持つかということである。
 具体的方策を列挙すると(実現の有無は別として);

 ミニサロン構想として、いつでもどこでも(大
学の)誰かがいて交流する。他大学の学生も気軽に立ち寄れ
るなど。キャンパスに散策コースやコミユニテイ広場があれば
と思う。

  小さな大学だからこそ、優秀な人材にめぐまれた大学だ
からこそ、市民連携としての活性化は可能である。

<戻る>