スポーツ振興についての意見
                                 

 富山県はスポーツ振興についてプランを策定している。
これについて意見をもっていたので述べる。2011.9


スポーツに親しみ楽しむとはどんなことをいうのであろうか。それを可能にする
環境とは何であろうか。そんな観点から考えを述べたい。

スポーツはなぜ愛好されるのであろうか。大人になってからスポーツを始める場合
でも、健康のためとしても、やはりスポーツの楽しさを満喫するといったことでは
なかろうか。また子供と一緒に遊んでやることもまた、大人の義務として世代間交
流を楽しんでいるといえる。

では子供の場合にはどうか、家族で外遊びや、地域で外遊びすること、(学校のク
ラブ活動も)がそもそものスポーツへとつながって愛好となると考えられる。しか
しながら、子供のときの遊びについては、外遊び場の減少も手伝って昔のときのよ
うな外遊びがITのゲーム遊びに変わり、体を動かすことの面白さ、チームメート
との感動の共有など、縁遠くなってきている。また、家族での遊びもまた受験勉強
においやられて、世代間の交流そのものも怪しくなってきている。こうしたことが、
大人になって、体を動かすことを嫌がり、見るスポーツにさえ関心をあまり示さな
いようになるのではと危惧している。(なでしこジャパンの活躍には本当に多くの
方が感動したが)

  このようにみると、スポーツを親しみ楽しむには、小さいときからのコミユニケー
ション環境の成熟度にかかっているように思うので、スポーツに親しみ楽しむ環境
づくりは、まさに子供の環境ひいては家庭環境から始まると考えられる。大人がス
ポーツを楽しむ場合においても、家庭環境の成熟があってのものであり、単に個人
で勝手にスポーツをやっているように見える場合でも、そうしたところにしっかり
と関連付けがあるものである。よって、大人と子供の専用スポーツ施設も大事では
あるが、家庭環境いや地域環境の面からもスポーツ視点で整備していくべきである。

ではどんなことをするのか。いつでも・どこでも・だれでもが街においてスポーツ
のスポットを作り、スポーツを楽しむことではなかろうか。公園も単に作られた遊
具の設置ではなく、遊びがスポーツに転化するような多少なりとも広さのあるもの
であったり、文字通りスポーツ談義に花を咲かせるスポットであったり、何の変哲
も無いスペースでスポーツたむろするといったところであろう。また、住まいでも
庭にそんなスポットの様相があれば良いし、庭なし住居でも部屋がそんな機能を持
ち、そこで楽しめば良いのではなかろうか。そうすることによって、体を動かし、
コミユニケーションを楽しみ、感動を共有するといった、いわゆるスポーツ本来の
効用がスポーツの親しみと楽しみを醸成することにつながるはずである。

さすれば、地域コミユニテイもより一層育まれ、スポーツの健全な愛好が自然とす
すむ。とにかく街中で外遊び的なスポーツスポットをどう作り、そこでどうスポー
ツを楽しんでいくのかを、皆さんと共に考えたいものである。親しむスポーツはと
にかく身近から。街中にてスポーツを楽しむ光景が当たり前になるようにしたいも
のである。「とにかく皆さん、体を動かしに外に出ましょう」として、意識改革と
はいわないまでも、そんな「のり」ももうちょっとで定着するのではないか。そん
なことを考えている。



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