学園便り2002.7**************************

「皆さん、この夏休みは全力でフィーバーを!!」 富樫豊     

 皆さん、もうすぐ夏休みがやってきます。長い夏休みは通常の授業とは違って自
分で自由にできる時間は タップリですので、こうした時間を有意義に活用すること
を考えてください。長期旅行するのもいいし、長編の読書もいいし、課題制作とは別
に何か作品制作も いいし。スポーツでもいいし。ただし、思い切り楽しみフィーバー
しながら。  そういえば、2002年ワールドカップが終わり、サッカーフィーバーがよ
うやくここに一段落しまし た。皆さん大いに沸き立ったのではないでしょうか。サッ
カー好きの人はもちろんのことニワカサポーターも大いに沸き立っていました。ニ
ワカはけしからんと はいってもフィーバーを楽しんでいたことは事実です。とにかく
あのフィーバーぶりは凄かったといえます。ここでふと考えてみましょう。なぜあの
ように燃え 上がったのでしょうか。サッカーでなくても、駅伝でもマラソンでもなぜ淡
々と走っている様がドラマになるのでしょうか。それは、全力疾走しているからで
しょう。走る側も見る側もそれがあるからでしょう。

 我ら日常生活において必要に応じて全力疾走をしているでしょうか、あるいは燃え
に燃えているでしょう か。すぐに「だやい」とか「疲れた」といったことが多いのでは。
例えば野球で野手の近くにボールが飛んできて、走って取れそうにない微妙なタイミ
ングだ としたら、走って間に合わないなら走らない方がいいと野手が合理的に考え
てプレーをしたら、観客には緩慢プレーとしか写らないことでしょう。観客は野手の
 そうした判断を見にきているわけではないので、たとえ取れなくても走るというチャ
レンジをやはり期待していることでしょう。

 この世の中、妙な合理主義がはびこっていて全力疾走するチャンスと場がなくな
ってきています。それだ けに、そうしたドラマには観賞者側からは大喝采があるので
しょう。もちろん、フィーバーは理屈ぬきでフィーバーであります。皆さんも、そうした
フィーバー を自分自身にもむけて、この夏休み、勉学でも作品制作でも遊びでも大
いにフィーバーして正常な感覚を研ぎ澄ませて欲しいものです。それが皆さんのチャ
レン ジ精神の醸成や活力の醸成につながるからです。頑張ってください。


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