19年度第4回 街中ゆったりカフェ 記録 題目:・富山県産米「富富富」について    ・ほか 様相:談義 日時:19年7月24日(水)13時半〜15時 場所:音杉コミユニティセンター 参加者:参加者7人;ao、gos、to、hay、hir、bun、yam 【 1 】 富山のコメ、特に富山特産米「富富富」について by yam氏  yam氏が富山県農水研究所の小島洋一郎氏の講演会「富山の農業を学ぶ」 を午前中に聞いてこられたので、さっそく内容を紹介いただきました。盛 りだくさんの内容のうち、特に熱を込めて説明されていた事項について (一部だけになりますが)以下に記します。ニアンスの相違や多少の誤記は ご容赦下さい。 (1)県の水稲生産  ・水田率は96%、全国一位  ・自給率78%、全国9位,(専業・兼業農家が多いことの裏返し) (2)富富富 ・富富富について誕生とその周辺の話。  コシヒカリは味がよくいい銘柄ではあるが、稲が倒れやすく(稲背が高 い)、出穂時の穂が高温に弱く、いもち病にかかりやすい、という欠点が ある。 富山県農業研究機関は15年前からコシヒカリ種の改善に着手していた。 当時のアプローチは、種々の交配を繰り返しながら新品種をみいだすもの であるが、最近は交配に新しい知見を盛り込む方法として、遺伝子情報を 参照して交配を効率よく実施する方法がとられている。県では、(安全性が 疑問視される)遺伝子組み換えの方法をとらず、安全性の高い上述の方法 を用いたとのことである。  かくして、稲背が高くならず(倒れ難くなり)、いもち病にも強く(農薬 使用量減も可)、しかも味が良い品種が誕生した。これが富山特産米 「富富富」である。 ・味については、粘りが無く、さっぱり感があり、何よりも強い甘みがあ るという。とくに甘味の日持ちがよく、冷めたご飯でもおいしいという。 とにかく「富富富」はおいしいと評価高く、「富登美富」の食べ方として は、一には寿司、二にはおにぎり、三には白米(通常のご飯)であるという。 ・富富富にふさわしい炊き方がある。某家電メーカーが専用炊飯器を世に 出した。一般の炊飯器はコシヒカリ用であるので、富富富を炊飯してもお いしくないという。 (3)会場の皆さんから ・食べたことがないのですが本当においいしいんですか、食べてみたがそ んなにおいしくなかったのは炊飯器のせいだったんですか、などの感想が あった。 ・伊折集落では農地が北斜面にあり、日があたらないので、農作物の生育 には不利な地域。そこに入植された魚津や飛騨からの方々による開墾には 敬意を表する。コミユニティとしては二派にわかれて大変だった。その点 下田地域は西斜面であったので、日射による不利はなかった。 ・はさがけコメは本当においしい。電気乾燥よりも。はさがけによって茎 にある栄養分が穂の方に降りてくるから。 (4)ほか ・県での大豆と大麦の生産が全国トップクラスである。大麦は生育は早い ので作り手には人気がある。米の値段が低迷しているので、大麦に期待す るところもあるという。 ・農家はそこそこの規模以上の水田にて農協の指導を受けながら米作をし ている。これに対して、狭く不整形な水田で米作りに頑張っておられる方 も結構いらっしゃる。 【 2 】 皆さんからの短い話題 ・富山の名称、越の国の越とは:古代中国では春秋戦国の頃、越の国があ った。越の国が滅んだときに大量の越人が富山にやって来たのではないか、 という説が紹介された。 ・徴用工など日韓の問題についても論議があった。 ・椎名道三がかかわった十二用水の施設見学会が8月にあるとのこと。主催 はうなづき遊学館。 ・椎名道三の肖像画が上市町東江上の寺(西永寺)に保管。など話が出た。