第64回 朝活かみいち 実施記録 進行役:久次さん 題目:音楽重宝その2、ミニ体験も含めて 日時:2017年3月30日木曜、7時〜8時 場所:M's cloud(上市町文化研修センター1階) <1>まずはじめに  参加者から思い出の卒業ソングを述べていただきました。 卒業ソングとしては、年配組みは、あおげばとおし、蛍の 光、高校三年生、その次の世代からは、旅立ちの歌、あん なことこんなこと、さくら、などがあります。久次さんが、 そのうちのいくつかの曲を演奏されていました。 <2>じっくりとスピーチ&語り合い  音楽が持つ魅力とその人的効用について語られた後、音 楽療法の実際を説明され、実際に音楽の効用を皆さんで確 かめるという歌う体験もいたしました。  以下に、本回の話のストーリーを箇条書きします。なお、これ はあくまでもメモですこと、お断りいたしておきます。  1.音楽の持つ生理的心理的社会的な効果が期待されている。  音楽は心と心を通わせる。ことばでは伝わらないことでも 音楽が心を伝える。 2.音楽療法には身体的・感受的・認識的なものがあるとか。 3.音楽療法歴史は一次大戦の時からスタート。身体的や感情的 なトラウマの苦しみにから患者を救うために、音楽家が音楽 で対応したという。 4.療法の場所は精神病院やリハビリ施設。 5.療法の対象は出生から終末まですべてとする。 療法では、人とかかわることが大事としている。 治療というよりも、わいわいがやがやがいいという。 (他市町村の社協では、対象者に来てと呼びかけるのではな く対象者の元に出かけている。上市はそうしているかどうか 不明。) 6.高齢者対応として、馴染み曲を歌い高齢者同士、担当者 も交えてづ氏コミユニケーションの促進を図っている。今後の長認知社 会到来に対応したいものとのこと。 7.発達障害児については、失敗体験の多い子どもが多いので、 音楽で集中力や認知力の向上を図っている。 8.形態と種類 療法の形態には能動的と受動的の二種がある。 能動的とは、歌唱や楽器演奏によるものである。特に、息は生 きることであり、声は一番の意思表示という捉え方をしている。 8.1 能動的音楽療法として  皆で「春が来た」を謳った。謳うと、すがすがしいし、自己 存在の確認となる。っこで、参加者互いに顔を見あいながら歌 ってみると、謳いやすくなるという。手をつないでうたうと、 自然に謳えるようになるばかりか、一体感があってなごむとい う。さらに、立って謳うと体でリズムとれる。  療法の際には、対人姿勢に気を遣う。お年寄りには尊厳をた もつ事はいうまでもない。具体的には、ふれる、アイコン保つ、 がよい。  具体的効果としては、声を出して歌うことは身体運動そのも のでもあるので、その効果がまずある。また、アンサンブルは社会 性向上に効果がある。  沖縄音楽に着目して、即興演奏をした。沖縄音階では、レと ラは省いて、ド・ミ・ファ・ソ・シ・ドの音である。  ここで、参加者全員で音だしをした。皆さん思い思いに、ゴ ミ箱の太鼓にしたり、机を打って音を出した。  発達障害について一言注意があった。障害者は音に敏感であ り、音の副作用もあるとのこと。 8.2 受動的音楽療法  音楽を聞くことが重要と位置付けた療法がある。この療法では、 演奏後はどんな感想かも聞いているという。情緒が自分自身で ゆたかになっていることを実感させるためのようである。  音楽を聴いて、人間すなおになることが大事という。感情をあ らわに、泣くことも重要という。ただし、専門家が対応すべし。 生兵法怪我のもと。  演奏としてサクラサクラを皆でうたった。みんなの知っている 歌が療法では効果があるようであるが、このほかバッハの音楽 などが落ち着くという(ベートーベンやモーツアルトよりも) <3>アフタートーク  参加者が音楽について種々話が出て、熱くデイスカッションが続きま した。編者が特に記憶しているもののみ記します。 ・日頃から情操的な生活を送りたいものです。 ・音楽曲の好みについて、高齢者は夏の曲をあまり歌わない。 参加の皆様、進行役久次さん、エムクラノ薄田さん、ありがとうござい ました。