朝活かみいち 62回報告 日時  17年3月2日(木)、7時〜8時 場所  M's Cloud(上市文化研修センター1階) 進行役 按田悠李さん (東福寺按田ぶどう園) 題目  ブドウ農家の生活  参加者 16人(町内7人、新人0人)  今回はブドウ農家で若き方が頑張るという話です。まずはじめに、 参加者からのブドウへの思いについて、「マスカットが好き、巨砲 が好き、皮ごと食べる、ワインが好き、(小さなブドウでも)種あり が好き」など寄せられた。  続いて按田氏からは、「自己紹介、地獄・戦闘・準備、まとめ」 の順でスピーチがあった。以下に簡単に概要を簡単に記すことにする。 ◆自己紹介  滑川出身。小さい時は家業のブドウ栽培を手助けしていた。その後、 地元の高校から地元の大学に進み、経済学を学んだ。卒業後は建設会 社に就職した。2-3年勤務した後、家業に戻ってブドウ農家を営み、 今に至っている。 ◆ブドウ栽培 農地  東福寺地域の海の見える傾斜地で営む  1.2haの農地で6万房を生産  歴史は44年ほどある  ブドウ  栽培は5-7月 仕事は9種類   芽欠き:20cmほど間引きするとおいしくなる  肩取り:肩を取る  枝の整理   防除:2000ritoru/回、ブドウ虫駆除  果穂整形:1房12個が良い  適粒:房ごとに粒の間引き  ジベレリン処理 :種なし処理 ジベレリンを粒に塗る  枝つるの引っ張り:ブドウ棚のはりがねにブドウツル引っ張る        作業しやすくするため  袋掛け:一房ごとに。雨と虫と日光たいさく。      雨に打たれると粒が割れる。 ◆一年の工程 5〜7月 仕事で頑張る。一日14時間働き続けている 8〜10月 対応で頑張る。客対応や鳥と獣の対応   お客対応:HP更新、チラシ設置   動物対応:さる対策。電気柵設置   取り対応:花火やエアガンなどで追い払う 11〜4月 準備期間。   生産について:長鞘剪定、雪降ろし、芽傷、肥料準備   そのほか:勉強。社会見学など ◆まとめ  いやなこと:きつい、やすみなし、(汚い、危険も)        親子けんか絶えない(意見が違うので)  いいこと:楽しい(収穫自我一番充実)、       夢あり(山全体でなにかできる)       家族といる時間が長い ◆討議 いくつか列挙する Q 種なしはおいしく感じないが? A 種なしはどれもこれも同じ味で個性なし。   種ありは個性的な味となる。よって、加工は種ありのものとなる。 Q 消費者は生産者の農家の思いも知って食したい。 A 思いを知っていただけると嬉しい(といったニアンスの発言) Q ブドウはぼろぼろ落ちるのは? A 種無しブドウである。種ありは芯と枝がしっかりと連結して安定であり、   したがって粒落ちはない。 C 原産は中国。明治期に日本に入ってきた。 C 仕事がきついので、いつでも辞めてやる。  収穫の時が一番うれしい。そんなうれしさがいつしか仕事を続ける原動力になっています。 ◆おわりに  アフタートークでは、食文化の話や按田さん自身の人間物語にわきました。 とにかく大いに盛り上がりました。 進行役や参加の皆様方、ありがとうございました。